半年前の選挙投票日

きっかけは、2025年夏の参院選投票の帰り道

都内ではめずらしい雪模様の投票日でした。とはいえ、道路に残る雪はあらかた融けて、歩行を大きく邪魔するほどではなかったのは幸いでした。投票所では行列ができていて、今回の選挙の注目の高さがうかがえました。

思い返せば、半年程前の夏の参院選投票の帰りに、この物件の募集貼り紙を見て、翌日には不動産屋に問合せしたのでした。

実は、花小金井でのトランクルーム出店は、最初から「場所ありき」で考えていました。

トランクルームは商圏が小さいビジネスです。そのため、まずは線路をまたいだ駅のこちら(南口)側に屋内型トランクルームが存在しない点に着目していました。

そんな感じで数年前からリサーチ自体は済ませていて、「このあたりだろう」という大まかな認識はしていたので、投票の帰りに少し回り道をする程度には、常に意識していた場所でもあったのです。

少し話がそれますが、かつて花南商店は、NTT寮への通り道として人通りが多かったと聞きます。ところが、NTT寮の廃止とともに人流は途絶え、しばらくは「商店会」の名前だけが残る寂れた私道になっていました。

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そこに、巨大マンション群が建ったのですから、人流は戻って来たわけです。実際に、人の通行量だけよみがえったという感じでした。

要するに、私には土地勘があったということになります。ビジネスの場でよく聞く「土地勘」という言葉ですが、自分で体験してようやくその本当の意味がわかりました。 ニュアンスが難しいのですが、昨今で言うところの「チート」みたいなものだというと伝わりますかね?

逆に言えば、駅前立地であれば土地勘はそれほど必要ありません。

急行が停まるかどうか、単線か複線か、ターミナル駅か。乗降者数を調べ、線路のどちら側に商業施設や住宅が集まっているかを確認し、曜日や時間帯ごとの人の流れを見て、周辺の店に何度か足を運べば、ある程度のことは見えてきます。

しかし、それはあくまで「リサーチで得られる情報」であって、土地勘とは別物です。

大手はこれで展開してくるのですから、資本力含めた総合力で敵わない以上、チートで戦うしかないのです。

となると、後は賃料次第でしたので翌日には問合せをしたわけですが、坪単価でやっていけそうと判断しましてすぐに内見の申し込み、そしてその足で申込みという、デキる経営者並みの判断力と行動力でした。(笑)

もっとも、不動産の慣例として申込みは早い者順です。申込み自体に費用はかからず、今回はキャンセルにも費用が発生しない。

この条件であれば、優先権を押さえない理由はありませんよね?

ちょうどお盆をはさむ時期でもあり、まずはリスクなく順番を確保しておくのは、むしろ当然の行動だったと言えるでしょう。同時に、施工費用がどれくらいかかるのか、部屋割をどうすれば収支が合うのかを把握する必要がありました。そこで、パーテーション業者2社に見積りを依頼したのは、以前にも書いた通りです。

正式契約の前に、おおよその収支計画が見えていなければ、どれだけ頑張っても「負け戦」になってしまいますからね。

今回は、以前からリサーチ済みのエリアだったため、心構えはすでにできていたのが大きかったと思います。そこへ、たまたま投票の帰りに開始したばかりの募集を見かけるという絶妙なタイミング。さらに、サイズ感や坪単価も現実的で、何か縁のようなものを感じずにはいられませんでした。

そんな半年前のことを思い出す、雪の衆議院解散総選挙投票日でした。